寝込みつつ、ドラマ

2003年12月1日
 久しぶりの日記です。
 先週までずっと休み無しで働いていました。今週はやっとお休みゲット……と思いきや、大風邪ひいてダウンしました。

 昨日は友人の結婚式だったので、熱をおして出席しましたけど、今日は一日中ダウン。
 せっかくの休み、眠って終わりました。

 で、遅い晩ご飯を食べながらぼーっと見ていた「ビギナー」なのです。主人公はOLあがりの司法訓練生(でしたっけ)なのですよね。毎週見ているわけではないので、完璧にストーリーを把握してるわけじゃないのですが。(一話完結式なので、前回を見逃しても話を終えるっていうところは好きなのですが)

 ……この話って、主人公を奥菜恵にしたほうが面白そう。というか、主人公が「いい子」すぎてあんまり人間的な魅力を感じられないかも。
 あの子を主役に置いちゃうと、道徳の授業を見ているような錯覚に陥ります。

 もちろん道徳を学ぶのは、必要なことです。だけど、悪い言い方すると、このドラマには『人はこうあるべき! 人間は常に優しく、ひゅーーまんであるべき!』という押し付けが見えちゃう。ひゅーまんって何? と訊かれると、私にもよくわからないのでフィーリングで理解してください。おいおい。

 ヒューマンドラマっていうのは悪いものじゃないし、私はむしろそういうのが好きなほうなのです。だけど、人間っていうのは優しさとか思いやりばかりがあるわけじゃない。愛情だけでなく、寂しさ、葛藤、押さえようと思っても押さえられない憎しみ。そういうの全部ひっくるめて人間はできているはず。

 主人公の子はすごくかわいいし、好感が持てます。だけど、シナリオから「このコすごいでしょー、優しいでしょー、どんな事件に出会っても思いやりと一途さをわすれないんだよー。犯罪者にも共感することを忘れないんだよー、好きになってよー」的オーラが溢れすぎていて、どうも冷めてしまう。

 むしろ、成績トップというプレッシャーに負けず、他人に容易に弱みを見せず、泣きたい時もぐっとこらえて意地を張る奥菜恵の役どころに魅力を感じます。少なくても私は。単に意地っ張りな女の子が好みなだけかもしれませんけど。

 それから、あれだけ眠る間を惜しんで勉強しているシーンがあるのに、みんな目の下にクマの一つもないのは、絶対おかしいです(笑)。

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